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『築地場外市場』築地場内市場が移転後どうなった?

『築地場外市場』築地場内市場が移転後どうなった?

建物の老朽化などを理由に1935年から83年に亘って「日本の台所」として使用されてきた築地場内市場が、平成30年10月5日をもって幕を下ろし、10月11日に新天地豊洲にて「豊洲市場」が開場しました。
築地場内市場は食材の卸の関係者のみならず、一般の観光客や外国人観光客にも親しまれていました。特に、一般客が魅力を感じていたのは、決められた時間以降は見学という目的であれば、仲卸売場へ出入りができ活気の良い市場の様子を感じることができたからでしょう。

豊洲市場では見学者通路が設けられており、卸の関係者と一般客とのエリアがハッキリ分かれてしまったので、以前の築地市場を知っている人達にとっては物足りなさを感じているかもしれません。
しかし、市場の場所が変わっても以前と変わらない場所があります。築地場内市場に隣接していた『築地場外市場』です。
では、現在『築地場外市場』はどうなっているのでしょうか?

場内市場と場外市場の違い

場内市場と場外市場の違い

そもそも場内市場・場外市場とはなんなのか?と、築地に行ったことのなければ知らない方も多いと思いますので、簡単にご説明します。

【場内市場】
場内市場では、水産卸売業者・青果卸売業者が各地の農業協同組合・漁業協同組合などの生産団体から委託された品物を競りや相対取引などで仲卸業者に販売しています。
卸売業者・仲卸業者は農水省や知事から認可を受けた業者であり、許可のない者への売買取引はできません。
小売店・飲食店・製造業者は仲卸業者から品物を仕入れます。
品物は一般家庭では扱いきれないほどの量や代物なので、場内市場はいわば『食のプロ達が品物を売買取引する場』です。
競りの見学や、場内市場で働いている人達が利用する飲食店、小売店などは一般の人も利用できました。

【場外市場】
場外市場では場内市場から卸された新鮮で多種多様な食材を販売しています。一般の人が気兼ねなく買い物ができる市場ですが、元々プロの仕入れ担当者が買い付けに来る問屋市場なので、場内市場と品質は変わりません。
また、飲食店・調理器具・業務用衣類などの数多くのお店が軒を連ねているので、築地ならではの食事や買い物が楽しめます。

築地場外市場の今

築地場外市場の今

豊洲に移転したのは場内市場で、場外市場は変わらず築地にあります。
場内市場が移転してしまったら、食材の仕入れはどうなるの?と、思われるかもしれませんが心配はいりません。
業者をはじめ長年、場外市場を利用している方々に不便がないように、今までと変わることなく豊洲市場から多種多様な品物が卸されています。

築地場外市場は、新大橋通りと晴海通りの交差する築地本能寺前の一帯にあり、アクセスが良いのも観光客が多い要因の一つです。

【電車なら】

  • 都営大江戸線「築地市場駅」A1出口より徒歩1分
  • 東京メトロ日比谷線「築地駅」1番、2番出口より徒歩1分
  • 東京メトロ日比谷線、都営大江戸線 都営浅草線 /「東銀座駅」都営浅草線「東銀座駅」5番、6番出口より徒歩5分

【バスなら】

  • 東京駅南口から豊海水産埠頭行き(都04)「築地三丁目」下車
  • 東京駅南口から晴海埠頭行き(都05)「築地三丁目」下車
  • 新橋から業平橋行き(業10)「築地三丁目」下車
  • 新橋から築地中央市場行き(市01)「築地中央市場」下車
  • 錦糸町から築地駅行き(錦11)「築地駅」下車

車でも築地場外周辺の駐車場案内があるので安心して出掛けられます。

築地場外市場に来たなら、なんといっても築地市場ならではの買い物をしたいですよね!
しかし、荷物になるのも大変ですし、生ものを持ち歩くのは痛まないか心配になります。
そんな時は、ほとんどの店舗で冷凍・冷蔵配送ができるので相談してみてください。色んな店舗で買い物をしてまとめて送りたい時は、クロネコヤマトの荷受窓口があるので、沢山買い物をしても安心です。

他にもコインロッカーが総合案内所「ぷらっと築地」にあるので、荷物を預けて身軽に築地場外市場を散策出来ます!

築地場内市場が移転後も進化し続ける築地場外市場

築地場内市場が移転後も進化し続ける築地場外市場

場内市場が豊洲移転にあたり、築地場外市場を盛り上げるために販売拠点となる施設『築地魚海岸』が平成30年10月1日に正式オープンしました。

『築地魚海岸』は小田原橋棟と海幸橋棟の2棟からなり、1階は市場、2階は業務用エリア、小田原橋棟の3階はフードコートが入っています。
2階エリアは関係者以外立ち入りができませんが、1階の市場と3階のフードコートは一般の方も利用できます。

1階の市場ではスーパーではお目見えできない生鮮食品の部位や、大迫力のマグロ解体ショーも間近で見れるので、活気あふれる声につられてどんどん買い物してしまいそうです。

新しい施設なので、市場初心者や家族連れでも利用しやすい市場だといえます。

昔ながらの店舗巡りに加え新たな施設もでき、築地場外市場はなんども足を運びたい場所になること間違えないですね!

詳しくは築地場外市場 公式サイトをご覧ください。
【築地魚海岸|築地場外市場-公式ホームページ】

まとめ

『築地場外市場』築地場内市場が移転後どうなった? まとめ

築地場外市場は市場で働く人達・各地から仕入れに来る業者の人達のために発展してきた市場です。
目利きの食に精通した人達が集まる場なので当然、美味しいもの・珍しいもの・プロ仕様の優れものが各地から集結してきます。
プロだけにとどまらず一般の人達が魅了されるのも至極当然といえますね。

最近では家庭で本格的な料理をする男性も増え、食材もプロ志向になりつつあります。一般客も市場に足を運ぶ機会が今後も増えてきそうです。なんどか通い詰めていくと、市場の人から貴重な食材や珍しい食材の美味しい食べ方などさまざまな情報が得られてるようになります。そのように、食材を扱うプロとの交流も楽しみですね。